クリスマスソングは数あれど、マイナーなものを聴きたいんだ！そんな方はいらっしゃいませんか？
私はそんな模索者の一人なのですが…マイナーイベントソング模索者の私がオススメしたい、
定番以外のクリスマスソング・邦楽編を新旧織り交ぜお届けします！
マイナークリスマスソング①くるり – 最後のメリークリスマス
『最後のメリークリスマス』は、2013年発表のくるり初のクリスマスソングです。
最後の…とは付きますが、曲は喜びと祝福に満ちたもので間違いないです。
祝福・郷愁…現代の歓喜の歌
曲自体には祝福のエッセンスが強いにも関わらず、私はこれを聴くと涙が流れてしまうのですが…
その理由は岸田繁氏が取り入れた｢郷愁｣のエッセンスにあると思います。
昔、住んでた豪徳寺辺りの商店街の風景ーーまあ、派手でもなく、寂れてもいなくて、年末でもとりたてて人が多いわけでもない師走の街の映像。
https://note.com/quruli/n/n09e9a2a4ef5e（くるりオフィシャルnote）
ラーメン博物館って行ったことあります？
所謂『三丁目の夕日』的なすごくよくできたテーマ・パーク。
そういう作られた、懐かしい感覚ーー僕らからすると、ファンタジーな、昭和30年代から40年代の感覚。その時代の鉄道のイメージとか
郷愁を感じさせる雑踏の音、童謡のような太鼓の音、差し込まれる「歓喜の歌」…
やばい、書いてて涙出てきました。
とにかく12月から年明けまでの期間に聴くと“古き良き”スペシャル感が出ると思います。
公式YouTubeでは途中まで！全曲聴く方法
上のYouTube動画では途中までしか聴けません。
Apple musicやAmazon musicなどのサブスクでも配信されていますので、ぜひ通しで聴いてみてください。
くるり15周年記念の限定版CDがAmazonに残っていました！
CDで聴くとよりエモいです。
私が断然オススメするこの曲の聴き方はレコードです。
温かみがより感じられる…と思っています。
ポチップ
ちなみに管理人はこれ購入しました。Amazon最安値くらいのやつです
Bluetooth機能はありませんが、スピーカー内蔵ですし挑戦しやすい値段でおすすめです！
マイナークリスマスソング②羊文学 – 1999
『1999』は、2019年に発表された羊文学のクリスマスソングです。
マイナーと呼ぶには有名すぎるかも？なんてったってYouTubeでは100万回以上再生されています。
世紀末を歌った讃美歌か、レクイエムか
荘厳な讃美歌のようなコーラスのイントロが美しい『1999』。
と思いきやレクイエムのような雰囲気もまとっていて、神聖な雰囲気の中に一抹の不安を感じさせます。
タイトルの1999とは、ずばり1999年のことでしょう。
1999年のクリスマスと言えば、世紀末。ノストラダムスの大予言で7月に世界が滅ばなかった世界です。
大予言が外れたとはいえ、ミレニアム問題など新世紀が来ることに皆少し不安を持っていました。
それは世紀末のクリスマスイブ 誰もが愛したこの街は 知らない神様が変えてしまう っていう話 (羊文学『1999』の歌詞から引用)
主人公の”僕”は両親が子どもの頃の映画を観ます。
世紀末のクリスマスイブに神様が街を変えてしまう…それで不安になって眠れないんですね。
当時の世界が滅亡する、とされた投げやり・刹那的な雰囲気を間接的に良く表現した歌詞だと思います。
デビューアルバムに収録
YouTubeでも1曲フルで聴けますが、私はアルバム『POWERS』で聴くのをオススメします。
なぜかと言うと、配信が主流になり消えつつある、アルバムで1つの世界観の作品とする試みが見られる作品だから。
また、CDを買うとオンラインツアーのDVDも付いているので2度楽しめますよ。
マイナークリスマスソング③斉藤和義 – 約束の十二月
『約束の十二月』は、2006年に発表された斉藤和義さんのクリスマスソングです。
この曲には、クリスマスのキラキラした雰囲気や幸せムードといった要素は一つもありません。
イントロからは想像できない熱情ラブソング
クリスマスソングと言えば、クリスマスの雰囲気を楽しんだり、世界平和を願う歌が多いですよね。
『約束の十二月』はそんなこととはほど遠い、硬派なフォークソングなんです。
曲調は雪が深々と降るような、雨が静かに降るようなベースが特徴的。
静かな出だしなので、このままのテンションで進むのかと思いきや、サビで爆発するんです。
盛り上がりに付随して、歌詞に出てくる主人公の感情も燃え広がります。
忘れられないのか 君を泣かせた奴を 知りたくなるのさ 君に触れるその度に (斉藤和義『約束の十二月』歌詞より引用)
熱情にクラクラするような非常に男臭い歌詞が終始展開され、こっちまでドキドキしてしまうほど。
6月から12月までの恋模様を描いており、夏から冬の季節の移り変わりも表現されますが、
男の心にはずっと彼女の姿しか映っていないという非常に狭い世界を歌っています。
メロディーが非常にエモく好みなので、ずっと聴いている時期がありました。
アルバム『俺たちのロックンロール』収録
シングル発売もされましたが、アルバム『俺たちのロックンロール』にアルバムバージョンも収録されています。
各種サブスクでも、シングル・アルバムともに配信されているのでぜひ聴いてみてください！
AmazonでシングルCDを探したら、なんと最低2円で販売されていました。ビックリ…！
まぁ2006年のシングルですからね。
ポチップ
アルバムCDはこちら。
マイナークリスマスソング④Lucky Killimanjaro – 越冬
『越冬』は、2022年に発表されたラッキーキリマンジャロのウィンターソングです。
クリスマスソング、と言うにはクリスマス感がないのですが…好きな曲なので紹介。
愛を知ると同時に知るもの・孤独
愛する人と過ごせるクリスマスはあと何回？家族と冬を過ごせるのはあと何回？
愛することを知ってしまったが故に、孤独・離別への恐怖を知る…
この曲はそんな気持ちを歌いあげている曲だと思います。
しっとりした、それでいて乾いたような景色の変化のない冬を表現したトラックが印象的。
シングルの2曲で聴くのをオススメ
この曲は、シングル『一筋差す』と一緒に発表されています。
どちらも冬ソング。より雰囲気が出るので、シングル2曲で聴くのがオススメ。
こちらも各種サブスクで聴けますよ。
マイナークリスマスソング⑤東京初期衝動 – クリスマス
東京初期衝動の『クリスマス』は、2022年に発表されました。
というかこの令和の世に銀杏ボーイズを彷彿とさせるガールズバンドが出てくるなんて！！
時事ネタも取り入れた愚直すぎるクリスマスソング
いかにもな、クリスマス感のあるオルゴールのイントロで始まる本曲。
ですが中身は歪んだ現在への悲しみややるせなさ、怒りのようなものが敷き詰められています。
駅前マスクの集団 あのクリスマス 人混みは怖いから 駆け込んだ君のワンルーム (東京初期衝動『クリスマス』の歌詞より引用)
このようにコロナ禍を彷彿とさせる歌詞や、
2021年も少し大変な時だったネ 君はそう呟いて煌めく季節に飛び込んだ (東京初期衝動『クリスマス』の歌詞より引用)
年まで歌詞に出てくるのはなかなかレア。ブルーハーツの『1985』を思い出します。
飾らずかっこつけない世界観は、10年後には必ずコロナ禍を思い出す1曲となるはず。
えんど・おぶ・ざ・わーるどは必聴アルバム
『クリスマス』が収録されているアルバム『えんど・おぶ・ざ・わーるど』は絶対聴いてほしいです。
GOING STEADYのコピバンから始めたという彼女らは、ポスト峯田和伸の名を欲しいままにしています。
今のおしゃれファスト音楽に一石を投じるバンドとなること間違いなし！
令和には珍しい、下手くそで汚い美しいパンクロックをぜひどうぞ(誉め言葉ですよ)！！
マイナークリスマスソング⑥ROSSO – シャロン
『シャロン』はチバユウスケ氏率いるROSSOが2002年に発表した曲です。
チバユウスケ氏の訃報には本当に驚きましたが…最後に大好きなROSSOのクリスマスソングをご紹介します。
疾走感と退廃的な世界観
チバユウスケ氏の魅力と言えば、その歌詞の世界観にあると思います。
『シャロン』も例外ではなく、印象的なフレーズを配置していくような歌詞が独特。
冬の星に生まれたら シャロンみたいになれたかな 時々思うよ 時々 (ROSSO『シャロン』の歌詞より引用)
また、このように切ない雰囲気も魅力です。
加えて疾走感がたまらなく心地よいので、しっとりクリスマスソングが合わない人はぜひどうぞ！
名盤『BIRD』に収録
『シャロン』はアルバム『BIRD』に収録されているんですが、これは全世界聴いてほしい！
ミッシェルしか聴いたことない、もしくはThe Birthdayしか聴いたことない人。
特に上の2つが肌に合わなかった人！ROSSOはよりキャッチーで聴きやすい曲もあるので挑戦してみてください。
ちなみに、サブスクにはありませんので注意！！！
2002年の作品にも関わらず、訃報があってからAmazonで200枚以上購入されたようです。
サブスクで配信されていないので、聴きたいならCDで！
素敵なクリスマスを！
また良きマイナークリスマスソングを思いついたら随時追加していきますね！
Amazon music UNLIMITEDなら紹介したほとんどの曲が聴き放題に！
今なら最初の3か月無料です！
年末年始を題材にした映画を5つ紹介した記事もあります！
コメント